11・17事変 | パリジェンヌに憧れてンヌ!

11・17事変

「何、借りてきた猫みたいになってんだよ」

「柳生らしくねぇなぁ」


友人Oが言う。
この日は友人Oの紹介で女の子2人と飲んでいた。

僕だってお年頃だ。
そりゃ女の子とお酒くらい飲みます。


しかし問題だったのはその日の僕のモチベーションだった。

常軌を逸するくらいに人見知っていた。

僕を除いた3人で楽しそうにしゃべってるみたいだ。
僕は心の中でしゃべるのが精一杯だった。
勿論、僕の心の中だけに留まるセリフなんて他の3人の会話には反映されない。

僕が、
「それって~だよねぇ」
って心の中でしゃべっても誰も拾ってくれないわけだ。

こんな寂しい時間が自分で楽しくなり始めたくらいに
徐々に僕はこの場の空気に慣れてきた。

そして少しずつ会話に入ることができてきた。

しゃべった内容は本人の自尊心のために割愛させていただきますが
一部を述べると、ちゃんこ鍋を頼むときに、チンコ鍋って言い、
店員が、「え?おしんこですか?」
「ちゃうちゃう、おチンコじゃなくて、チンコ鍋」
って言ったり、
おしぼりでチンコを作ったりと
チンコのオンパレードだった気がします。

あくまで気がするだけなので、もしかしたら
ブッシュ政権について熱く語っていた可能性も否定は出来ませんが…。

そんなこんなで終始人見知っていた僕の合コンは終わった。

その日の夢で、女の子に
「わたしの人生であなたほど興味を持てなかった人はいないわ」
と言われたのがこの日の結果を如実に表していると思います。

もっと仲良くなりたかったなぁ…。