K ⑤ | パリジェンヌに憧れてンヌ!

K ⑤

一人旅から帰って来た僕。

そんな感じの続き。


8月28日

今日は海に行く日。

お盆も過ぎてクラゲの心配がされていたんですが、全然大丈夫でした。


僕は出発のときに、一応海に行くとは知ってたんですが、
何も考えずに水着も何も持たず、何故か手ぶらだったわけ。

で、身軽な体でお迎えの車に乗ろうとすると、
「は?何しに行くの?
 何で手ぶら?
 水着は?」

とK嬢に言われて初めて何をしに行くか気づいたおバカさんでした。

そうか、海って泳ぎに行くもんやな。

というわけで、速攻水着を用意していざ海へ!!


手元に写真があれば乗せたいくらいめっちゃ楽しかったです。


夕方になったくらいに、元々海に行くのではなく麻雀をする予定だった人たちが麻雀をしに帰るというのでみんな帰ることにしました。

そんなわけで、全員が何故か麻雀の会場に移動。


まぁ、でも僕もK嬢も麻雀には興味がないわけで、

その場に飽きたK嬢がツタヤに行くと言うので、僕も着いていく羽目になりました。

そしてDVDをレンタル。


部屋に帰ると雰囲気グダグダ。

麻雀やってない人みんな寝てるし。


というわけで、明日朝から用事がある人とかもいるので麻雀組以外帰宅。

4人ほどがK嬢の車に乗り込み、各々の家に送ってあげることになりました。

僕の家が一番近くて、最初に送ってもらわなくて良いの?

ってある女の子から言われましたが、僕は1番最後。

それから僕とK嬢は、僕んちで借りたDVD見てました。


そしてそのまま宿泊。



8月30日~9月1日

K嬢キャンプに出かける。

この期間に届いたメールは何故かテンション高め。

横浜に帰ってきた9月1日。

たまたま会う機会があったので、チーズバーガーを買ってあげた。



9月3日

今日は前々から約束していた野外フェスに行く日。

そして、僕が意を決しようとした日。


というのも、1週間くらい前に友人に約束をしたんです。

この野外フェスのときに、K嬢と二人きりになる機会は絶対にあるから

この日に告白してやる、と。

結果はヘタレてキングオブヘタレの名を欲しいままにしたんですが…。


当日の朝、K嬢に車で迎えに来てもらう約束だった僕の朝1番の仕事は

K嬢を電話で起こすところから始まったわけです。

起きれないらしいんで。


案の定、遅刻しながら集合場所へ。


フェスは凄い良かった。

天気もいいし、音楽に囲まれながら野外で飲む酒が凄い美味かった。

あるバンドのヴォーカルが自分達のライブが終わった後も全裸でウロウロ。

彼のチンチンとカンパイしました。


結局、この日もみんなを送ると当たり前のようにK嬢は僕んちに泊まってきました。

帰ったのは次の日の夕方6時くらいかな。

というか、こんだけ長い間一緒にいるのに何もしてないというのが意味が分からないです。

9月5日

「家に誰もいなくて寂しい。」

みたいなことを言ってたから、

「そんなに寂しいんやったら遊んであげてもいいで。」

とメールを送る。


で、K嬢が家に来ることに。


お昼に来たわけなんですが、家に来た瞬間K嬢の携帯が鳴りました。

どうやら今日の夜、友達と一緒に遊ぶ約束があったのを忘れてたらしく、その打ち合わせの電話。

僕と会ってる場合じゃないやんと思いましたが、約束は夜からだったみたいなのでそれまでは一緒に映画を見てました。

K嬢が帰ってからは、一人で色々な用事を済ませたり、映画見たり。

K嬢は友達と鍋をしてたみたいで、楽しい様をメールで報告してくれました。
そんな感じで夜12時を回ったくらいに1通のメール。


「今何してる?」


と来たので、「映画見てる。」と返信すると、


「じゃあドライブに付き合って。」


というわけで、ドライブ。

実際は、一緒にご飯を食べた友達を家に送った後の帰り道が

一人で帰るのが寂しいので喋り相手に僕を途中で拾ったみたいです。


行きは送る相手のナビがあったから良かったものの帰り道は迷う事迷う事。

やっとの思いで僕たちのホーム横浜に着いたんですが、

何を思ったのか、単に道を間違えたのか、わざと道を間違えたのかK嬢は帰り道を逸れていくわけです。


行き着いた先は横浜でも有名な夜景スポット。

これ↓


汽車道


ここの入り口付近で車を止め、

「ちょっと休憩!」

とか言われたから、確かに長い間運転してたからちょっと車を止めて車の中で喋るくらいかと思ったら

エンジンを切って外に出るわけ。


こんな夜景がきれいなところに出るんですよ、二人で。


え、何で?


みたいなことを思いつつも、深い意味はない。

単に歩くだけだ、と思ってちょっと歩きました。


深夜で、小雨も降ってたので本当に二人きり。


でも基本的にムーディーな雰囲気が苦手な二人なんで

夜景を目の前にしても雰囲気のない話しばかり。


普通の人ならこんなムーディーな夜景を目の前にしたら否が応でもムーディーになるはずです。

何でや!?

そして何事もなくそのまま帰宅。

本当に何事もなかった。


ちなみに次の日、

「家に帰って思ったんだけど、夜景がきれいなところ行ったのにタクちゃんのせいで全然それを感じさせなかったね。

本当、夜景をブチ壊しにする男だね。」

みたいなことを言われました…。




というわけで、夜景というリーサルウェポンが登場したにも関わらず、

雰囲気ぶち壊しの僕。

告白の決意をしたにも関わらず何もできなかった僕。


本当ヘタレ!!


もう石を投げられても文句を言えないくらいヘタレです。

中学生でももっとうまいことやります。



つづく