サヨナラCOLOR | パリジェンヌに憧れてンヌ!

サヨナラCOLOR

オナニーをもっとオープンなものにしたい。

なぜ、オナニーはこんなにも世間から荒んだ扱いを受けるのでしょうか。


女の子にオナニーの話しをしたらセクハラですか?


最近の僕は諸々の事情でオナニ-をすることが禁じられているという

前代未聞の事態なのでオナニーに対する想いは相当なものなわけです。


そんなオナニーとサヨナラした僕が、オナニーに恋焦がれて、オナニー推進の文章を書くのはもはや自明。

そこで、SUPER BUTTER DOGの名スローバラード『サヨナラCOLOR』をインスパイアしてオナニー推進の文章を考えてみました。

まぁ、ファンからすれば何とも暴挙に出たな、という感じのことをしましたが、

僕だってこの唄は大好きです。

そこは許して欲しいです。


まぁ、僕の想いとは裏腹にオナニーを絶つという話になってしまいましたが。


ではでは。


『サヨナラCOLOR』。


サヨナラから はじまることが

たくさん あるんだよ。


人生において、数々の別れと出会い、

僕がオナニーとサヨナラしたのはちょうど10年前。


今でもアイツはオナニーに励んでいるのだろうか…。


僕と晃太。
僕たちは山を舐めていた。

冬山での遭難。

山に対する無知さが僕たちに試練を与えた。


凍えるような寒さ。
山の気まぐれな天候は僕たちをあぜけり笑うかのように吹雪く。


どうにかしなければ…。

この寒さでずっといれば凍死してしまう。


そのとき、僕は何かを見つけた。


「見ろ、あそこに小屋か何かが見えるぞ!」


少し先に小さな小屋を発見した。

あそこで吹雪から寒さを凌げば何とかなる。

絶望の淵から一筋の光を見付けたのだ。

心なしか吹雪きに体力を奪われて重かった足取りも軽くなり、
僕たちは何とかそこまで辿り着いた。


「よし、早く中に入ろう。」


安堵したのも束の間。

何ということだ。

扉が錆びて閉めることができない。


命からがらここまできたのに。

ここでのパプニングに僕たち二人は意気消沈した。


ここまでか…。


しばらくしてである。

おもむろに晃太はシコシコし始めた。


気でも狂ったか!?

死に直面すると自らの遺伝子を残そうと勃起するとは聞いたことがあるが、

それをいいことにオナニーをし始めるとは…。


いや、違う!

そうか、精子をぶっ掛けることで滑りを良くして扉を閉めようというのだ。


窮地に陥ったときにこそ人間の真価が問われる。

こんな状況にも冷静にオナニーで生き延びられると気付いた晃太。

生命の危機的状況からの勃起を逆手にとってオナニーして助かるとは…。

これぞまさにオナニー職人のなせる業であった。


そして、さらに僕を驚かせたのは晃太の右手であった。

そのスピードは音速の域に達してると言っても過言ではなく、

晃太の熟練したオナニー職人っぷりをここでも痛感させられた。


何もオカズがないこの状況で良くぞここまで。

そのときである、何か液体が晃太のアソコから飛ぶのが見えた。


ピチャ!


「やったか!?」


何か液体が飛んだと思ったのも束の間。

雪で白いはずの地面が赤く染まっていくのが見えた。


「晃太、お前…。」


そうである。

霜焼けだらけの晃太の手では音速オナニーに耐え切れないのだ。

しかしそんなことは晃太も承知の上。


「オラオラオラ!

 ほ~ら、何を入れて欲しいんだ?

 聞こえないぞ、もっと大きな声で言うんだ!」


すっかり妄想の世界にトリップ中で自分の血の事など微塵も気付いていない。

ちくしょー、何て男らしいんだ。

あんた、真のオナニー職人だよ…。


こんなに晃太が頑張ってるのに何もできないのか、オレは。

そうだ、せめて音声だけでも手伝ってやろうじゃないか。


そう考えた僕は、ありったけの裏声で喘ぎ声を上げた。


「あん、あん!」


するとどうだ、晃太の妄想の世界と僕の裏声が見事にリンクしていく。


「いやらしい声を上げて。

 そんなに気持ちいいか?」


僕の声に晃太は応えた。

死力を尽くし、僕は声を上げた。

死力を尽くし、晃太はオナニーをした。


そして遂に時は満ちた。


「い、いく~!」

晃太がイキそうだ!

頑張れ、フィニッシュだ!!


ドピュ!


やった!?


「やったぞ、晃太!!」


僕は嬉しくなって、下半身裸の晃太の元に駆け寄った。

しかし晃太の顔は何故か曇っていた。


「どうした、これで扉を閉めれるぞ。」


僕がこう言うと晃太は言った。


「ダメだ、こんな精子の量じゃ潤滑剤になんかなりやしない。

 クソー、毎日オナニーやりすぎでほとんど精子が出ねぇ!!」


確かによく見るとスズメの涙ほどの静止。

晃太のオナニー職人っぷりが逆に仇となったのだ。


しかも、あんに激しいオナニーをしたのだ。

凄まじい疲労と共に、汗が冷やされて晃太の体は見る見るうちに冷えてった。


顔色は悪く、ロレツも回らなくなっていく。

このままでは晃太が凍死してしまう。


オレがやるしかない!


なるべく体が冷えないようにと晃太を小屋の奥に持っていった。


「すまない、オレがオナニー魔人のために…。」


かすれた声で晃太は言った。

「気にするな。

 お前のオナニー、最高だったZE!」


僕は優しく微笑んでこう言った。
早く扉を閉めて寒さを凌がないと。

覚悟を決めた僕は右手に力を込めた。


「うをりゃー!!」


僕は一心不乱にチンポをこすった。

しかしなかなかイカない。

こんな生命が危機的状況にオナニーをするなんてのも遅くなる原因の一つなのだが、何より僕は遅漏なのだ。


目を閉じて全身系を集中するんだ。

見えてくるはずだ。

女の子の裸が…、女の子の喘ぎ声が…。


ほら、聞こえてきた。


「あん、あん。」


そのとき確かに僕は聞こえた。

喘ぎ声が。

人間の集中力はすごいものである。


このままのイメージを保つんだ。

イケー!!


ドピュ!


そして白濁した精子が真っ白なキャンパスを更に白くした。


「よし、これでどうだ!」


思ったとおり、僕の極上の精子は錆びた扉の潤滑剤になり、

苦労はしたものの、残りの力を振り絞って扉を閉めることができた。


「やった!

 やったぞ!!」


!?


振り返った瞬間、そこにはチンポを右手で持ちながら息絶えた晃太の姿があった。

オナニーに夢中で気付かなかったが、遅漏な僕は射精までにかなりの時間を費やしたようで、

そんな長時間、晃太の体は持たなかったのだ。


「こうた~っ!!」


死してなお、生きようと懸命にチンポを握る晃太の生き様に、

そして友を失った悲しみに僕は涙した。


よく晃太を見ると口が半開きであった。

もしかして僕がオナニー中に聞こえた喘ぎ声は晃太が…。


あの喘ぎ声でどれだけオナニーが快適にできたか。

今ここに僕が助かったのは紛れもなく晃太のおかげである。


色んな感情が巡り、僕はまた涙した。


ほんのりイカ臭い小屋で頬を濡らしながら一晩を過ごす。

一晩経つと吹雪も止み、捜索願が出ていたために救助隊もすぐにやってきた。


僕は助かったのだ。

とは言っても、そのときはすでに意識はなく気付けば病院のベッドの上だった。


今でも僕は思う。

もしあの時、僕がオナニーを全くせずに刺激に敏感なチンポで遭難してれば、

そうすればもっと早くイケたんではないか。

そうすれば晃太の命も助かったのではないだろうか。


そんなことを考えると自然とオナニーから遠ざかった行った。

何よりオナニーは晃太を思い出す。


世の中にこんなに悲しいオナニーがあるあろうか。


サヨナラから はじまることが

たくさん あるんだよ。


オナニー、そして晃太とサヨナラして僕は得たものがある。


夢精最高!